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卒業生の声:わたしは女性エンジニア
卒業生の声:わたしは女性エンジニア第2弾
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わたしは女性エンジニア。第2弾!産業デザイン科
卒業生の方に短大校へ来ていただいて、お話を伺いました。 お話を伺ったのは、平成10年3月産業デザイン科卒業の赤城春菜(あかぎ はるな)さんです。 赤城さんはフリーランスのデザイナーでいらっしゃいます。 また、本校(産業技術短期大学校)の産業デザイン科で 非常勤講師をしていただいています。
自己紹介をお願いします。
平成10年3月に産業デザイン科を卒業した赤城春菜(あかぎ はるな)です。 今は、フリーランスとして働いています。 この8月からは産業デザイン科で非常勤講師として授業を担当しています。
短大校を卒業してから今まで、どんなお仕事をなさってきたのか、簡単に教えて下さい。
短大校を卒業して最初はデザインと設計を請け負う会社に就職し、そこから大手電機メーカーに出向していました。 CADオペレーター兼デザインアシスタントとして配属され、その後、プロダクトデザイナーとして自分の機種を任せていただき、 PC周辺機器、携帯電話等のデザインを担当しました。この会社でデザイナーとしてのスキルを磨いたと思います。
仕事は楽しかったのですが、PCや携帯電話などの機能重視の製品を扱っていたので、 徐々にお客様がデザインで選ぶような製品をデザインしてみたいと思うようになりました。 そこで、腕時計を開発している大手メーカーに転職しました。
2社目の会社では、インハウスデザイナーとして、ターゲットにするユーザーやイメージを考えてアイデアを出し、 3Dでモデリング、色を決めて、最終的に製品化するまでを担当していました。
いずれの会社も、自分がデザインした製品が世に出てお客様に喜んでいただけるところが、とても楽しくやりがいを感じました。
そうして働く中で、様々なライフスタイルの変化とともに、仕事でも新しいことに挑戦してみたくなり、フリーランスとして働くことにしました。
やはり、いろいろ業務の上で課題に取り組んでいらしたんでしょうね。
女性が身につける時計のデザインを担当した時は、ターゲットの女性をイメージしながら、 色味や質感などCMF(モノの表面を構成する3つの要素、COLOR色とMATERIAL素材とFINISH加工方法)の開発に注力しました。 売り場での見えかたやファッションのトレンド情報を参考にこだわって開発しました。
実は、最初の会社ではアシスタント業務のほうが主だったような感じで、オペレーションが求められました。 でも、デザインがやりたかったので、デザインの仕事を担当することになった時には期待に応えられるように頑張りました。 そうしたことが、次につながると思います。機会を逃さないように、任せてもらえるように、精一杯努めました。
これからの仕事の夢があったら教えて下さい。
デザイナーとしては、日本の優れた技術を生かし、今のライフスタイルに合うような製品に落とし込んでいくような仕事をしてみたいです。 安い海外製品があるかもしれないけど、手間やこだわりなどの良さを、製品の価値として伝えられたらと思います。 「いいね!」の数では表せないような価値の伝え方をしたいです。
また、今回、母校の講師を引き受けることになって別の夢も出てきました。
フリーランスという働き方を選ぶまでに悩んだ時期があり、母校である産業技術短期大学校の先生に何度か相談に乗っていただきました。 その中で、今回の講師の仕事も声をかけていただきました。
私にとって企業デザイナーとしての20年間はとても楽しく、かけがえのないものです。 その経験を糧にして、デザイナーやものづくりを志している後輩たちに仕事の楽しさを伝えることができるのはとても素敵なことだと思います。 こちらの夢も着実に育てていきたいです。
最後に、エンジニアを目指す学生に応援メッセージをお願いします。
何かやりたいことがあったら、とにかく諦めないで挑戦してもらいたいです。 もし、うまくいかないことがあっても、その時はやり方を変えてみたり、アプローチの方法を変えたりすると、 やりたいことに少しずつでも近づいていけると思います。
小さな仕事でも成果を出せれば次につながります。それを続けて、やってみたいと思った自分の夢を叶えていってほしいと願っています。
お忙しい中、取材にご協力いただきまして、ありがとうございました。
取材日:令和元年8月30日