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卒業生の声:わたしは女性エンジニア
卒業生の声:わたしは女性エンジニア第2弾
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わたしは女性エンジニア。第2弾!電子技術科
卒業生の方に短大校へ来ていただいて、お話を伺いました。 卒業生は、平成11年3月電子技術科卒業の廣瀬恵子(ひろせ けいこ)さんです。 廣瀬さんが直前までお勤めだったのは、本校、横浜市旭区にある産業技術短期大学校です。
自己紹介をお願いします。
平成11年3月に電子技術科を卒業した廣瀬恵子(ひろせ けいこ)です。
今は子育て中で仕事をしていません。
短大校を卒業してから今まで、どんなお仕事をなさってきたのか、簡単に教えて下さい。
私は他の卒業生の方とはちょっと違って、経歴が複雑です。 短大校を卒業して企業に勤めた後、講師として短大校に戻ってきました。 その後、結婚、出産となって、産休取得ではなく仕事をやめました。 子どもが幼稚園とか、ある程度手が離れるようになったら、また働きたいと思っています。
短大校を卒業して入った最初の会社では、主に開発・設計の仕事をしていました。 HDLでツールを作ったり、はんだ付けをしたりといった作業もあって、仕事自体は楽しかったです。 ただ、3年くらいで会社の状態が悪くなってきてしまって…。
転職したのですが、残念ながら次の会社も同様で…。
ようやく3社目の会社で落ち着きました。 派遣会社の契約社員だったのですが、その後、正社員として雇用されました。 仕事の内容は開発サポートです。 オールマイティな人のサポートについたので、HDLで回路のデバッグツールを作ったり、はんだ付けをしたり、回路シミュレータを使ったりといろいろな仕事を経験させてもらいました。 はんだ付け作業の時には仲間内で作業スピードを競ったりして、自分の腕が上がっていく実感があって、とても楽しかったです。
8年近く勤めたのですが、ちょっと悩むようになってしまいました。 腕が上がるのは嬉しかったし、会社も評価してくれたのですが、派遣で働いていたので、派遣先の仕事は特に変わらないのです。 もちろん、派遣先の企業さんも評価してくれていたのですが、「このまま続けてくれ」ということで、これ以上の成長は難しいのかなと思ってしまいました。
その後、短大校の指導スタッフとして母校の教壇に立つのですね。
はい。仕事に不満はないものの悩んでいたところへ、短大校の先生から「短大校で教える仕事をしないか」と声をかけられました。 実は、人前で話すことに苦手意識があったので、「私に母校で教える仕事なんてできるのだろうか」という不安もありました。 かつての先生方から「廣瀬さんなら大丈夫」と励まされて、 自分でも「今はまだ『先生』としては十分なレベルではないかもしれないけど、もっと腕を磨きたい、もっと自分ができるようになりたい。 そして、後輩たちの『できるようになりたい』を応援したい」と思って、飛び込んでみました。
多少でも自分のスキルを必要として頂いたことを、嬉しく思います。
技能検定1級に合格しているんですよね。
授業を担当して、学生たちを指導する一方で、自分の勉強も頑張りました。 電子機器組立ての技能検定ですが、先ず、2級に合格して、翌年に1級に挑戦して合格しました。 いずれも限られた時間の中で電子機器を組み立てなければなりません。 配線のための釘打ちなどは、5mm間隔に一発で垂直に打ち込む必要があります。 技能五輪に挑戦するための特訓をしている学生たちと放課後遅くまで一緒に釘打ちの特訓をしました。
学生たちが相手の教える仕事は、自分だけが頑張ればいいというものではないので、 その点で悩むこともありましたが、自分も学生たちもともに成長するという点でやりがいがありました。
ただ、有期雇用だったこともあり、結婚や出産のため、やめることにしました。
最後に、エンジニアを目指す学生に応援メッセージをお願いします。
今やっている事が、これからどう役に立つのか分からないから、いまひとつやる気になれない学生さんがいると思います。
将来の事は、誰にも分かりません。実際、私は3度も転職するとは思っていませんでした。 今やっていることを投げやりにしてしまってはせっかくの技能・技術を身につけられないまま終わってしまいます。 ひとつでも、得意とすることを見つけ、確実に身につけられるように頑張って欲しいです。 努力して得たスキルは、今後の自信になるはずです。
転職を繰り返してきて、学校で学んだ事が基礎なのだと改めて感じました。 卒業研究では、もっと色々な事を学んでおけたら良かったと後悔しました。 若いうちは直接的な知識しか興味がないと思いますが、社会に出ると色々な経験が役に立つことが多いです。 自分の道を切り開く可能性を広げる為にも、技術・技能を磨いていって下さい。
お忙しい中、取材にご協力いただきまして、ありがとうございました。
取材日:平成31年1月17日